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宮城仙台の弁護士にご相談を  「青葉法律事務所」WEBLOG

ベテランから若手まで弁護士5人で頑張っています。一番町の弁護士事務所 「青葉法律事務所」のブログです。法律相談ご予約は022-223-5590までお気軽にお電話下さい。【仙台 弁護士 相談】

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【裁判例紹介】近隣住民の飼い犬の鳴き声により神経症を発症した事件で、飼い主に賠償が命じられた事例

 飼い犬の鳴き声による賠償事件です(大阪地裁
 平成27年12月11日判決)。
 ペットトラブルのひとつに鳴き声の騒音問題が
 ありますが、裁判での賠償が認められた事例と
 なります。

事件の内容

 原告と被告は近隣住民。被告の犬が昼夜問わず
 大きな鳴き声を上げ続けたことにより原告は
 睡眠障害を伴う神経症を発症したとして慰謝料
 などを求めて提訴。
 

判決の要約

 ・犬が昼夜問わず鳴き声を上げ続けることによって
  現に睡眠を妨げられるなどの生活上の支障が出ていたのに
  対し、被告は、苦情や調停申立を受けたの後も
  これを真摯に受け止めて犬の鳴き声を低減させる
  適切な措置を取らなかった。
 ・諸事情を総合考慮すると、本件の犬の鳴き声は
  受忍限度を超えたものであり、原告の平穏に生活
  する利益や健康に生活する利益が違法に侵害された。
 ・住宅地において犬を飼育する飼い主は、犬の管理者
  として、犬の鳴き声が近隣住民に迷惑を及ぼさない
  ように、犬をしつける等の飼育場の注意義務を負う。
  本件においては被告の注意義務は果たされてない。
 
  ・・・として
  原告の治療費、犬の鳴き声の録音機材等の費用
  慰謝料、弁護士費用の合計約38万円の賠償を命じた。

動物の飼い主の責任

 民法718条に規定があります。

第718条(動物の占有者等の責任)
動物の占有者は、その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負う。
ただし、動物の種類及び性質に従い相当の注意をもってその管理をしたときは、この限りでない。
占有者に代わって動物を管理する者も、前項の責任を負う。

 上記規定のとおり、動物の飼い主は、動物が他人に損害を与えた場合に、原則賠償責任を負いますが、相当の注意をもって管理したときには賠償責任を免れます。ただ、相当の注意をして管理していたとの事情は飼い主側で立証する必要があります。この立証のハードルは高く、上記事件でも相応の注意は認められませんでした。

(本記事は、宮城県仙台市の弁護士事務所「青葉法律事務所」の弁護士 浅沼 賢広 が書きました。本記事のみで判断されず、弁護士にご相談下さい。)

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